@ 広島産業会館・東館 メインステージ
13:30〜14:00
16:00〜16:30
「ミドリ、トンボ、チョウチョ、ブラック」ゆっくり、噛み締めて、書きます。20時半に新宿発の「高速バス」に乗り、約12時間後の29日午前8時17分に、広島駅前に到着したのでした。12時間のバス旅行は、見た目は若いけど中味はオッサンのあたくしには堪えました。始発のシャトルバスで開場前に現場に到着!しかし、那奈ちゃんのトークショーの前に「炎神戦隊ゴーオンジャー」ショーが在る事を失念しておりました。
ステージ前に到着すると、既に三列目まではチビッコとママやパパが占拠しておりました。係員サンに「片瀬那奈サンのトークショーを観たいのですが、整理券とか在りますか?」と訊けば、無情にも「在りません!此処で13時半まで座って待機して貰うしか無いですね」と云われ、チビッコと一緒に「炎神戦隊ゴーオンジャー」ショーを観ちゃいましたよ。
いえね、実はあたくしも毎週「炎神戦隊ゴーオンジャー」を録画しているんです。其れは、及川クンが演じる「ケガレシア様」目当てなのだけど、彼女は広島出身なので、もしかしたら「サプライズ・ゲスト」として「生・ケガレシア様、降臨!」なんて事を夢想してもいたわけだ。ま、来なかったけどね。
幼稚園児たちは、敵のバンキジュウや女ボスに本気で恐がり、泣き出すのです。そして、ゴーオンジャーに必死で「がんばれーーっ!!」と応援するのです。気が付くと、僕は泣いていました。チビッコの健気な声援に、涙が出てしまいました。此のピュアな子供たちが、10年もしたら「ケガレシア様の全て」をイヤでも知るのです。
「素敵な噺じゃないか」(セックル王子声で)
テレ朝は、一体、何を考えているのでしょう?どうやら、パパたちはあたくしとおんなじ考えだった様子で、「何だ、、、ケガレシア出ないのかよ、、、早起きして来たのにナァ」と不満の声が聴こえました。当然、ママが鬼の形相で睨んでいたのは「云うまでも無いけど云っちゃうよっ!」(森田ちゃん声で)
お目当ての「炎神戦隊ゴーオンジャー」ショーが終わると、チビッコ軍団は消えました。あたくしは、すぐに「最前列ど真ん中!」に長州力の如く突進し、確保したのでした。其の場を離れられないので、「バトミントンのおねえさんPR」や「ガス生活情報PR」などを、ぼんやりと最前列中央で眺めていました。そして、いよいよ、お待ちかねの「御本尊様」登場の時が来たのです。
新曲「bash」にノッテ現れた那奈ちゃんは、緑色のワンピースに黒のタートルネック、レギンスと「緑&黒」でキメた完璧なスタイリングで、ド派手な「トンボのカチューシャ」を付けていました。髪型は横浜と同じなのだけど「黒髪」ではなく「茶髪」になっていました。綺麗でした。僕は、今年だけでも50回位は那奈ちゃんに逢ったけど、逢う度に「ドキドキ」してしまいます。
一回目のトークでは、「広島大好き!」が大いに語られました。「そんなに好きなら、嫁に来んさいっ!」と司会のお姉さん(五年前の「フラワー・フェスティバル」でも御一緒された片)に誘惑される程でした。僕ら那奈ヲタは周知の常識ですが、那奈ちゃんのアルバム・タイトルにもなった名曲『TELEPATHY』と、其の続編である『Deep Forest』は、広島に親友とプライベート旅行した経験から書かれたのです。其のエピソードを、敢えて「曲名」も「親友の名前」も明かさずに語ってくれました。(第二部では「親友」の名前が明かされ、大いに盛り上がります。)
「嗚呼、そうだった。此処は、大切な場所だったんだ」と、僕は再認識し、「広島まで遠足して好かったっ!」と思いました。だって、僕を「那奈ちゃん」に巡り会わせてくれたのは、彼女よりも少し前にデビューした「彼女の親友」なんですもの。1998年頃、僕は其の女の子に夢中でした。そして、ソノコとおんなじ御誕生日の女の子を知るのです。
「内山理名ちゃん」がいなければ、僕は、きっと「片瀬那奈ちゃん」に逢えなかった。だから、もう、僕は泣きべそかいて、那奈ちゃんの噺を聴いていました。こっそりと、立ち姿の御本尊様に手を合わせ拝みました。前日に「人間ドック」に行った那奈ちゃんは、以前は「171.3センチまで縮んだっ!」なんて嬉しそうに語っていたのだけど、なな、なんと、豪快に笑いながら、
「173センチに伸びちゃったっ!」と宣ったのです。カッコいいナァ。素敵だナァ。ゴーオンジャー目当てだったはずのチビッコも、何割かは残っていました。登場するなり「ななちゃん、かわいいーっ!」とチビッコ軍団の声援が起きて、那奈ちゃんもご満悦でした。どうやら、「宝生小百合」を観ていたので、本物に逢いたかったみたいです。
那奈ちゃんは、「えぇーっ!みんな観てくれたの?おねえさん(頭に指ピストルして)こんな事して死んじゃったんだよ?怖く無かった?」と、すっかり「ピンポンパンのおねえさん」状態になってチビッコと会話します。那奈ちゃんのファンは、本当に幅が広いって事実を、僕は現場に行く度に思います。彼女が10年前にデビューした時に望んだ「未来」が、確かに訪れました。那奈ちゃんが「二回目は、全く違う噺をするか、もしもおんなじ噺なら一字一句違わない様にしちゃう」と宣言し、第一回目は大盛況で終了しました。
ゴーオンジャーを一番前で観たいって云う親子に席を譲って(つまり、其れは、二回目の那奈ちゃんまで場所を確保して下さるって事でも在るわけだ)、僕は食堂へ行った。ゴーオンジャーが終わる時間に戻り、ふたたび最前列ど真ん中に陣取ると「004:ジンちゃん」が斜め横にいた。やっぱり、来たナ「糸氏さま」!役者が揃った。
僕はかつて「一匹狼の那奈ちゃんファン」だった。六年前に、那奈ちゃんが歌手になってくれて、繋がった。那奈ちゃんを通じて知り合った仲間との「絆」は、深い。其れは、僕らが同じ「志」を持っているからだろう。同じ人を愛し、其の人の思想に影響を受け、彼女の笑顔を糧に日々を生きて来たからだろう。其の人の名は「片瀬那奈」と云う。僕らは、那奈ちゃんの元に集った。年齢も性別もバラバラ過ぎる連中だったけど、単純に那奈ちゃんが好きだって事だけで、打ち解け合った。そんな仲間が「広島」で再会している。其の奇跡的な事を、当の那奈ちゃんは、全く驚いていなかった。「来るって云ったんだから、来て当然。いない方がおかしいよ」って、当然の事って顔をして、東京で逢う時とおんなじ「友達」みたいな対応をしてくれた。僕らは、嬉しかった。本当に嬉しかった。那奈ちゃんを10年間追っかけて好かったって思った。此れからも、那奈ちゃんしかいないって思ったよ。ありがとう、那奈ちゃん。
二回目は、当然の如く、初回とは全く被らない「別の噺」になりました。衣装は同じだったけど、カチューシャが「トンボ」ではなく「蝶」に変わっていました。お洒落です。初回ではシークレットだった「親友」が「内山理名ちゃん」で在る事を明かしたので、観客はざわめきました。確かに、僕らファンには常識でも、一般の片には「那奈ちゃんと理名ちゃんが全くおんなじ日に生まれ、親友になった」って馴れ初めからして驚くべき事実なのです。しかも、其の二人で広島に来て、、、なんて美味し過ぎる展開になるのですから、もうね、、、
「那奈理名タッグ、広島制覇だぜっ!」てかさ、広島出身で大人気の「パフュ」だって、那奈ちゃんの前座をやっていたじゃん。時代が、やっと、那奈ちゃんの足元に届いた様子です。でも、那奈ちゃんは、歩みを止めない!今年は「年末年始休暇なしですよっ!」(キチホンさん声で)。来年も、ワーカフォリックですよ!!
「来年は、また高校生の役で制服を着ます!」「革命」ふたたび、確定です。広島は、素晴らしかった。また行きたいと思いました。世界よ、ありがとう。
(姫川未亜/小島藺子)