nana.812.png

2008年04月07日

「一番」

WWE ハルク・ホーガン アルティメット・アンソロジー


猪木の歴史を観ていると、あらゆる「プロ格闘技」を始めたのは、アントニオ猪木であると断言出来ます。猪木はすべての元祖であり、本家でもあるのです。其れだけ猪木は多くの要素を持っています。沢山の弟子も育てましたが、結局は弟子は弟子でしかなかった。

藤波は「相手を光らせる技術」を、佐山は「アイドル性と先進的な格闘技への探究心」を、長州は「カリスマ性」を、藤原は「関節技」を、前田は「異種格闘技戦での格闘王」を、高田は「芸能人としての才能」を、橋本は「敗北の美学」を、小川は「キラー猪木」を、それぞれ受け継ぎました。他にも、武藤、蝶野、ライガー、船木、藤田、などなど多くの弟子が猪木から学びました。日本人だけではなく、ハンセンやホーガンなども、みんな「猪木チルドレン」なのです。

果たして、元祖で本家である「アントニオ猪木」は、其れらすべてを内包しているわけですよ。勝てません。永遠に敵いません。そして、其れは「総合格闘技が永遠にプロレスには敵わない」と云う結論にも行き着くのです。プロレスがなければ、U系も、K-1も、PRIDEも、なんもかんもが始まらなかった。アリ戦の後に贈られた「アリ・ボンバイエ」→「イノキ・ボンバイエ」での入場パフォーマンスですら、猪木が始めたのです。

若人に告ぐ。今こそ「猪木を見よっ」


初出「COPY CONTROL AGAIN」 (小島藺子)



posted by 栗 at 22:00| KINASAI | 更新情報をチェックする

「犯罪撲滅!TVで那奈ちゃん☆」

ドリーム・ポリス


☆片瀬那奈ちゃん☆TV出演予定☆最新版☆

■ 4/17(木)読売テレビ、日本テレビ 21:00〜22:48
 「浜田警察24時!
  男と女の犯罪撲滅キャンペーンスペシャル(仮題)」 NEW !
 (ゲスト出演)

■ 4/27(日)TBS 23:30〜24:00
 「絶景!アジア紀行〜ガンジス編〜」
 (新番組!インド篇ゲスト出演)


「20世紀少年」は日テレ系、「フラガール」はTBS系です。


(小島藺子)



posted by 栗 at 14:00| TV | 更新情報をチェックする

「燃える闘魂」

魂のラリアット


13枚組の「アントニオ猪木全集」の中でもハイライトと云えるのが、那奈巻目の「ライバルとの死闘 其ノ壱」です。此れには、インドの狂虎:タイガー・ジェット・シン、不枕艦:スタン・ハンセン、そして、超獣:ブルーザー・ブロディとの死闘が11試合、4時間超ノーカットで収録されて居ます。すべての試合が面白い!昨晩観た最新の「ノア中継」の10万光年倍素晴らしい。

特に、猪木が闘う事によって育てあげたと云えるハンセンとの4試合が最高です。ブルーノ・サンマルチノの首の骨を折ったとの伝説で、強過ぎて海外マットを追放されたとの触れ込みでハンセンは新日に上がりました。事実は「サンマルチノがカツラが取れそうになったので、其れを気にしてたところにラリアットをモロに喰らって負けたらしい」ってのもネタで、単にハンセンが下手でボディスラムをかけそこねて、北斗の「ノーザンライト・ボム」みたいなカタチになる事故が起こったらしいです。ハンセンは大スターを自分の未熟さで大怪我させて引退まで考えたものの、王者・サンマルチノが「ボーイ、おまえは悪くない!」と庇ったって泣ける話なのよさ。ハンセンは、最初は馬力が在るだけの木偶の坊です。其れが、猪木とのNWF戦を重ねて行く内に、当時のトップ外人だったシンをも凌駕する存在になっていきます。

どの選手との試合でも云えるのですが、猪木には同じパターンの其れが無いのです。全部違う展開と結果が待っています。ハンセンのウエスタン・ラリアットをマトモに受けて、場外に吹っ飛びベルトを失う試合の次には、其のラリアットを間一髪でかわしコーナー最上段から場外のハンセンの首を狙ってニードロップ!続けてブレーンバスターでフォールします。さらには、ラリアットをクロスカウンターぎみに同士討ちに持ち込み逆さ押さえ込みで勝利するのです。当時の観客も熱い!猪木が勝利するとリングサイドまで被り付きで雪崩れ込んで来ます。リングに上がろうとして永源サンや藤原組長にぶん殴られるガキもいます。怒り狂ったハンセンのとばっちりを受けて殴り倒されるのは、セコンドの前田です。長州がパンチパーマでリングサイドにいます。面白い!面白過ぎる!!

猪木こそが絶対エースでした。すべては猪木の出るメインエベントに繋がっていました。猪木は常勝チャンピオンではないのです。時には敗れてしまう。されど、主役は猪木なのです。負けても観客は猪木を観て、猪木コールをやめないのです。勝っても負けても、猪木は潔いからなのです。真っ向勝負を続けたからなんです。NWFなんてタイトルは、猪木が巻かなければ何の価値もないモノだったのです。ベルトの価値とは、巻いたレスラーが作り上げてゆくものなのです。

大物外国人レスラーとの死闘を演じられるのは、猪木だけでした。ハンセンとの最後の闘いで、お互いのコスチュームを賭けて闘い、猪木は勝利します。すると敗れたハンセンが右手を差し出し、両者は初めて握手するのです。素直に感動します。何度繰り返し観ても、泣ける名場面です。生きる勇気が湧いて来るのです。


初出「COPY CONTROL AGAIN」 (小島藺子)



posted by 栗 at 12:59| KINASAI | 更新情報をチェックする

「おうぼしてみた」

映画「20世紀少年」オリジナル・サウンドトラック


映画「20世紀少年」エキストラ募集

イコおねえちゃんがほごしゃになってくれたので、ぼくもおうぼできました。


(くりぼう)



posted by 栗 at 08:25| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「ストロング・スタイル」

ブルーザー・ブロディ私の、知的反逆児


僕がマトモに師事して学んだ音楽は「声楽」だけです。つまり、楽器は全部、独学なんです。小2の時にチラシを見て、ピアノを習わせて欲しいと父親にお願いしたのだけれど、何故か叶いませんでした。ま、よーするにピアノなんか買えない家庭環境だったわけですよ。其れで、小3の時に「少年少女合唱団」に入りたいと云ったら、すぐに入団手続きをしてもらえたのです。歌うのはタダだもんね。

だから、僕は本格的に先生に付いて声楽を学んだわけです。完全なるクラシックでした。音楽はクラシックだと思っていました。レコードを買うなら「最初はシューベルトの歌唱集がいいナァ」なんて考えていて、父親に話したら喜んでました。父は歌謡曲が大嫌いでした。ま、こっそり聴いてたんだけどさ。其れでも、とてもじゃないけどレコードを買う様なもんじゃないって思っていました。男子で声楽を本格的にやっているなんて、田舎の小学校では全校で一人きりだったので、音楽の女性教師には赤ら様に贔屓されていました。其れでイジメられたりもしたけれど、僕は音楽が大好きだったから平気だったよ。

嗚呼、其れなのに、中学校に入って THE BEATLES を聴いてしまったのです。ロックの虜になっちゃったのです。もう、クラシック音楽なんて聴いてらんないし、合唱団も辞めてギターを独学で始めました。其の後の展開は、アノ時代では、よくある噺です。

そんな僕がふたたびクラシックに興味を持ったのは、プロレス者になったからでした。ブルーザー・ブロディがベートーヴェンの「運命」と共に新日に登場したり、藤原がワルキューレで入場したりしたからこそ、僕のレコード・ライブラリーには其れらが加わったのでした。


初出「COPY CONTROL AGAIN」 (姫川未亜/小島藺子)



posted by 栗 at 00:01| KINASAI | 更新情報をチェックする