「私に関わる全ての人たちに幸せが訪れますように!」
彼女は、本心からそう云いました。「一寸、頭がどーかしてるんじゃないの?」って発言です。でも本当なんですよ。もうお分かりでしょう。つまり、「片瀬那奈」とは「女神」です。
ならば、関わる者はその心に応えなければいけないでしょう。只ぼんやりとしているだけで、片瀬那奈によって救われるってのは、虫が良過ぎる話ですね。片瀬那奈の発言は、常に一貫性が在ります。芯がしっかりしています。彼女がやることには「筋が通っている」のです。
僕が彼女を好きになって随分と経ちますが、其の距離が近づく度に「此れは変だ」と思いました。今でも、目の前に現れると心臓が爆発しそうになります。まともに話せなくなってしまいます。在る時期から、彼女の態度が明らかにフレンドリーになったのですけど、嬉しい反面「やっぱり変だ」って思いました。あの時間ってのは、きっと「夢」なんでしょう。
沢山いっぱい大切なこころを、僕は「片瀬那奈ちゃん」から受け取っています。其れに対する感謝の気持ちが、「the diary of nana katase」を書きつづけることでした。どんなことが在っても、僕はアノ日記を書かなければなりません。アレは僕からの、「公開ラヴレター」です。
其れは「片瀬那奈ちゃん」だけでなく、彼女を愛するすべてのひとへ向けられたモノなんです。アノ夜、ピンクのニットの一寸背の高い女の子が至近距離に突然現れ、僕の顔だけを観て満面の笑顔になった瞬間、何かが弾けました。決定的な瞬間でした。それから此処で熱狂的にライヴ・リストを書き始め、其の途中でふたたび今度は「ともだちの御誕生日」を素直に祝ってくれた彼女を目撃し、此処から独立させる決意を固めました。
立ち上げて二年以上が経ち、稚拙ながらもだんだんと現在のカタチへと変化して来たけれど、常に考えは変わっていません。其れは、僕自身が「片瀬那奈」へ繋がる場所を求めていたってことです。誰かが其れを作ってくれたらいいのにナァって、ずっと思っていたのです。
情報を求めて、公式は勿論、「2ちゃんねる」も徘徊し、騙されたり貶されたり散々な目に逢ったけど、それでも僕は「片瀬那奈」が知りたかった。そして、此れからも、ずっとずっと「片瀬那奈」を見ていたい。僕とおんなじ様にアノコのこころを求めるひとと一緒に、そして、片瀬那奈のことなんか興味がないけど「ひとは何処から来て、何処へ行くのか?」を探求する心優しいひとたちと一緒に、歩いて生きたいです。だから毎日、
「僕は笛を吹きつづけるんだ。」
初出「COPY CONTROL」 (姫川未亜/小島藺子)