ある熱心なファンが、大好きなアイドルの誕生日に、在ろう事か「アニメの DVD-BOX を贈った」って風説が在る。いや、其れは伝説なのかもしれない。何故なら、贈られたコは「きもいから、円盤投げでもして捨てといて」とは云わなかったのです。彼女は其のファンからの贈り物を熱心に鑑賞して、其のアニメのヲタになってしまいましたとさ。
あたくしは、猜疑心が強くって、俄にこんな噂は信じませんわよ。なんてったって、あっちのひとなんだもん。すべては疑うことから始めるのが、「イコちゃん流」です。アノコはメルマガで「毎日読んでくれている方なら、きっと理解していただけるハズ。」と書いた。其の次に逢った時には、僕の目をまっすぐ見て「毎日、ありがとう!」と言い放った。其れでも、疑って居たよ。
「正 直 、 す ま ん か っ た っ !!」
何もかも、全部、本当だったんだ。「あなたに会えてよかった」と、心から歌おう。こんな素敵なコには、もう二度と逢えないんだろうナ。文句を云うのは構わないよ。彼女は人間なんだから、完璧じゃないんだ。でも、其の人間性を否定する様な誹謗中傷は、決して許さない。「日々是カタセ」で居るあたくしが、此処まで来るのにどんだけ疑い思考し体験したか分んないだろ?
そんなおまえらに、片瀬那奈の何が分る?
初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)