イコ:終わったな。御苦労さん。
未亜:此れからって時なんですよ。こっからがエレナ様の見せ場なんですから。一寸待ってよ。
イコ:うんにゃ、もう仕舞いまひょ。片瀬には「未来」が待ってるんだもん。
未亜:おや、姐御、気の利いたこと云っちゃってくれちゃってくれますね。
イコ:ま〜な、あたくしは「LOVE」聴いてるからさ、御機嫌よ。ケケケ
未亜:はぁ?姐御はアレを肯定しちゃってるんですかぁ?流石にボキでもアンナもんを「THE BEATLES」名儀で発売するってのは、ど〜かと思うのに、、、
イコ:青いのぉ、青年よ。ビートルズなんてぇのはな、1966年に終了したの。ライヴを止めた時点で終わっちゃったの。つまり40年も前に居なくなっちゃったバンドなんだよ。しみじみ。
未亜:え〜、ビーヲタの姐御らしく無い完全なる誤認ですね。ボキだって知ってますよ。ビートルズが解散したのはもっと後で、、、
イコ:バカチンがぁっ!天下無敵の「THE BEATLES」が解散なんかするわけねーだろーっ!!
未亜:いや、あの、姐御が最初に云ったんだけど。
イコ:おまえは「日本語」が分らんのか?ライヴ・バンドとしての「THE BEATLES」は終わったけど、其の後に別の摩訶不思議な「THE BEATLES」が生まれてだな、そっから再構築しようとしたら一寸つまづいたりもして、一見バラバラになった様に見えたけど、そりゃ暖簾分けみたいなもんだったんだよ。やっとのことでまた一緒にって時に、とんでもないことが起こってしまったわけだ。でもな、そんでも続いてたの。ずっとずっとな。そんでもって、今ではもっともっとわけわかんない「THE BEATLES」が居るんだよ。
未亜:だから、その、ビートルズ噺なら最初からそー云ってもらわないとですね、ボキも色々と立場が在るし、、、
イコ:ぬぅあにをぬかしてくれちゃってんの?未亜たん。おまえなんぞ、そんなこと云える身分ぢゃないのよっ、おーほっほっほっほっほっ!!あたくしの云うが侭にしなさいな☆
未亜:はぁ、てか、那奈ちゃんの話がしたいんですけど。
イコ:片瀬噺?ずっと、してんじゃん。おまえは阿呆か?片瀬って名前を出さなきゃ片瀬の話になってないって思ってんのか?だ〜からおまえは、公式すらも守れないんだよ。もう止めろ。おまえに「那奈ヲタ」は無理だ。
未亜:何を好き放題云ってんでつかぁーっ!!ボキはね、那奈ちゃん公認の「太田牛一」ですよっ!もう此の際だから云っちゃうけどさ。姐御みたいに「薄汚い裏社会」で暗躍してるんじゃないんだす、にゃんこ先生っ!
イコ:だから、アレは全部あたくしの為だって云ってんのがま〜だ理解出来んのか。そもそもおまえなんぞ、あたくしが居なきゃ存在して無いだろ?
未亜:姐御は勘違いしてますよ。姐御こそ、ボキなしでは生まれて無いんです。きっと、そうだ。うん。
イコ:ま、あたくしは、どっちがアレでもええんだ。そんなことよりも、やっぱ、あんまりそ〜ゆ〜こと云わない方がええぞ。
未亜:はぁ?
イコ:あいつが起きたら、どーすんだよ。(ぼそっ)
未亜:えっ?ボキはてっきり姐御がって思ってたのに。
イコ:あたくしぢゃないわよ。止めてよね。お願い☆
XX:呼んだ?イコ:いえ、あの、すみませんけど、ずっと眠ってて下さいませんこと?いや、あの、止めて、、、
未亜:姐御、平気?うぇっ!!げげげっ、、、
XX:よっこらしょっと。さて、何から話そうか?
初出「COPY CONTROL」 (小島藺子/姫川未亜/XX)