
さて、頻繁に「アツくて悪いかぁああああああっ!!」の雄叫びが聴ける季節になって参りましたが、「那奈ヲタ諸君」や「啓蒙されつつある片たち」は健やかでおられるでしょうかしらん。
「鉄板少女アカネ!!」の原作コミックス二巻と連載中の第二部をしっかり読んで、準備万端整えて15日の初回を待つあたくしですけど、はっきり言って今回は原作を読まなくてもええです。特に、片瀬那奈さま演じる「西豪寺エレナ様」を求めて原作を読んでみようなんて片にとって、単行本第二巻の最後の二話のみに登場する原作での扱いは「詐欺じゃないかっ!!」と言いたくもなる仕打ちです。同じく心太や銀造などのドラマでのレギュラーも、原作ではほんの少ししか登場しません。
原作コミックは「アカネ」が旅をしながら色んな土地で鉄板料理勝負をくりひろげる「寅さん」的なロード・ムービー型ストーリーで、毎回「アカネ」以外の主要キャラクターは変わるのです。コレをそのまんまドラマにすると、レギュラー出演者は「掘北真希ちゃん」ひとりになっちゃいますね。それではちょっと色々と問題があるので、原作ではひとり旅する設定を「心太(塚本高史くん)」と「銀造(陣内孝則さん)」との三人旅に変更しています。そもそも「エレナ様がアカネの店を潰そうとする」なんて設定も、原作にはありません。もう「ほとんどオリジナル脚本でやりたい放題出来るから、無名の漫画を原作に選んだのか?」とまで邪推してしまいます。
で。肝心のライバル役「エレナ様」はどーするんだろう?と思っていたのですよ。初回は関東でのお噺なので、エレナ様との対決も自然にやれるけれど、二話以降全国行脚になった時点で「エレナ様はどうするのか?」ヤングキング誌で先取りで明かされた「あらすじ」によれば、第二話は「明石」が舞台なんです。
答えは簡単でした。エレナ様は、アカネが行く先々に刺客を派遣し、自らも追っかけ回し、徹底的にアカネをイジメまくるのです。おいおい、、、「それじゃ、漫画じゃないかっ!!」って、(いくら原作と設定が大きく違おうとも、)もともと漫画なんですよ。エレナ様、思いっきり、楽しませて戴きますよ。
初出「COPY CONTROL」 (小島藺子/姫川未亜)