五ヶ月ぶりに片瀬那奈ちゃんにお逢いして参りました。7月30日、六本木Velfarre「ViVi night LIVE」(無念の不参加)を最後に、那奈ちゃんは歌手活動休業状態にあったのだけど、実は翌日☆ちゃんのライヴにシークレット・ゲストとして登場!あたくしは前日のリヴェンジに燃え、不確定情報ながら参加したのであった。そして其れは夏の奇跡として一部那奈ヲタに語り継がれる夜となった。其の夜、ぼくらは初めて「片瀬那奈ちゃんの完全な生歌」を聴いた。そして今宵ふたたび、ぼくらは体験したのだ。
いや、ふたたびではない。今回はゲストが事前に告知され、バンド演奏で三曲も片瀬は歌った。あの因縁の「Shine」を完全な生歌で聴けただけでも、感無量だった。「歌手・片瀬那奈」は死んではいない。「ラスクリ」や「AUBE」よりも、今夜の歌が数段素晴らしいのだよ。片瀬那奈ちゃんを評価するなら、ライヴだ。
公式でレポ出来ない話が在る。其れは「出待ち」だ。ライヴ終演後、寒空の下での出待ちに備えて「自然に呼ばれた」ので、狭いライヴ・ハウスの奥の通路を曲がった未亜の前に、鉢合わせした「ピンクのニット」を着た少し背の高い女のコが立って居た。見上げるとそこに「片瀬那奈」の顔が在った。あんなに近くで彼女を見たのは初めてだし、もう二度と無いだろう。
ぼくは間抜けにも「うわあ!びっくりしたぁ!!」と云ってしまった。もともと面は割れているうえに、よりによって那奈CAPを被っていた愚か者を見て、片瀬那奈は満面の笑顔になった。此れは夢だ、クリスマスの夢なんだ。でも現実だった。
出待ちをしていたぼくらの前に現れた彼女は「月9」に出ても「AUBE」をやってても、まったく変わっていない「ぼくらの那奈ちゃん」だった。「あんなひと他にいないっ!!」「やっぱり那奈ちゃんだぁー!」口々に賞賛する声。すべてが嬉しかった。片瀬那奈ちゃんを好きになって良かった。
「ライヴ、なかなか出来なくて、ごめんね」と那奈ちゃんは自分から謝った。なんて素敵なひとなんだろう。
んで、アレは「世界の絶景100選」だな。
初出「COPY CONTROL」 (姫川未亜/小島藺子)