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2004年10月27日

「はいから・びゅーちふる・さんさん・さんでー♪」

Who Are You


「utada」がまた快挙達成!!全米デビュー盤「EXODUS」が発売からわずか7週間で100万枚を突破したそうです。拍手喝采!!凄いなぁ、流石は僕らのヒッキーだぜ。此れはスキャットマン・ジョンの14週を遥かに凌ぐ、オリコンでの「洋楽デビュー盤ミリオン達成新記録」なんだって。やったねっ!!ヒッキーおめでとう。

ん?なんか変だぞ。つまり全米盤より約一ヶ月も早く発売された日本盤が、日本でミリオンセラーだって話なんですね?「utada」は日本では洋楽なのか、ふーん。日本で洋楽で、アメリカでは全米進出なわけか。日本では外人で、アメリカじゃ日本人なの?わけわかんないよ。つまり「EXODUS」は「無国籍音楽」なんだね。カッコイイ!!小林旭の映画か?マーティン・デニーか?YMOか?

アメリカのレーベルで、アメリカで制作して、全曲英語で歌ったら「洋楽」なんだ。でも日本盤を買った100万人のひとびとは「洋楽」として受け入れたのでしょうか?ピンク・レディーや永ちゃんや聖子ちゃんも同じことをしたけど、あれも「洋楽」だったのかしら?確かにヒッキーが日本語でデビューした時には「此れは世界に通用する」と思いました。でも彼女がそれ以前に英語で歌ったモノを聴いて「あれ?こんなはずじゃなかったのに」と戸惑ってしまったのです。此れは、天才子役「安達祐実」が「ガラスの仮面」あたりまでは「ハリウッドで通用するかも?」と思わせたのに、「大人の女優」へと変貌しようとして疾走して行った事実を思い起こさせました。

別に洋楽でも何でもええんだけどさ、現在のビルボード・チャートの第一線と「utada」は違う処に居ると思うのよ。前に書いた様にアリシア・キーズとは比べられないんですよ。全然違うんだもん。だから良いとか悪いとかじゃなくて、気になるのは「何故わざわざ洋楽とカテゴライズして、日本独自に先行発売し、よく分らない記録を達成させる必要があるのか?」ってことです。「スキャットマン・ジョンの記録を抜いた」って、、、其れって「莫迦にしてるのか?」って云いたくなっちゃうよ。

日本独自の洋楽ヒット曲ってのが昔から在って、例えばダニエル・ブーンの「ビューティフル・サンデー」なんかも本国では全くヒットしてなかったりするわけです。このままだと「utada」も「日本独自にヒットした洋楽」って話になってしまうのかな。

いや、だから、そもそも「utada」は「洋楽」ではないよ。一体「utada」って何者なの?


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



posted by 栗 at 00:00| ONDO | 更新情報をチェックする