未亜:片瀬那奈ちゃんの新作は凄い!!是ぞカバーの見本です。
イコ:あのなぁー、あれはカバーか?って意見が出てるぞ。「片瀬のカラオケ大会」だってさ。ケラケラ
未亜:なぁーにボケた事云ってんの?元に似てるトコが良いんだよ。イタコ状態の歌が凄いんだって。オケがチープな今風になってるんだからさ、那奈ちゃんがキチンと原曲通りに歌ってなきゃ、何をやってるんだか分からないべさっ!那奈ちゃん、サイクォーっ!!
イコ:ヲタの論理は、凄いな。。。(本気で呆れ返ってる)
未亜:あのね、今回の那奈ちゃんは、林檎ちゃんと同じだよ。
イコ:おまいなぁ、そんな事云って大丈夫?頭、平気か?
未亜:方法も志も一緒。「Extended」は片瀬那奈の「唄ひ手冥利」です。原曲の唄ひ手を忠実に真似する、その姿勢は、ザ・ビートルズからの伝統でも在る「愛あるカバー」なんですよぉっ!!
イコ:確かに林檎ちゃんも、何故かカバーではコピーばっかします罠。ただ彼女は声に個性が在るから、是はジョンも同じだけど「単純になぞった風には聴こえない」んだよ。でさ、片瀬那奈の場合は違うだろ?何か、片瀬って、色んな声を出せて、其処は「女優」なんだナァ、とは思ったけどね。やっぱ、ジョンや林檎ちゃんは別格だろ?アレがカバーだよ。
未亜:プ。なんぢゃそりゃ?それこそ「カラオケ」ぢゃん。結局、同じなんだって。那奈ちゃんが素晴らしいのはね、80年代に生きた人がみんな知って居る曲を歌って居る処なの。あの頃の空気を見事に歌で再現して居るから、当時を知る人もすんなり入っていけるんだな。しかも原曲を知らない若いコにとっては「新曲」だよ。
イコ:あははは。バカか?例えば、ザ・ビートルズは「誰も知らない様な曲」を探してカバーしたぢゃん。林檎ちゃんのカバー曲もしかり。「未亜漏れ」だの「唐辛子に抱かれて」だの、カラオケ定番だろ。片瀬のうたは、其の辺の「OL」と変わんないじゃん。
未亜:百歩譲って「純平と同じ」と云っても良いよ。とにかく、那奈ちゃんのカバーは「真摯」だよ。(いつになく、強気)
イコ:おまいに何を云っても無駄だ罠。あたしは全てオリジナルの方が好きだけどね。カバーは所詮カバー、特に片瀬那奈のなんかアレンジが厭だもん。ドラムとか人が叩いてないと、、、
未亜:(完全に曲解してます)そーなんだよっ!!やっぱ、那奈ちゃんは「オリジナルが良いっ!」、是も、林檎ちゃんや「ザ・ビートルズ」とも、共通するわけよ。
イコ:もういいよ、わかったから、早く本題に行こう。
未亜:本題は、いつもいつだって片瀬那奈ちゃん!!だろ?
イコ:其れは、おまいと那奈ヲタたちの話だろ?全くいつから「月刊・那奈ヲタ」になったんだよ。。。やれやれ。。。
未亜:差別してるな、姐御。ヒドイよ。ヲタは皆同じだよ。あーたも「ビーヲタ」ぢゃん。対象が違うだけで、みんなやること「同じ」なんだからさ。
イコ:わかったよ。あーたの云う通りで良いからぁ、いい加減にぃ、「はっぴいえんどの話」をしませんかっ!!(姐御、大噴火、寸前)
未亜:おや?前回と立場が逆だね。
イコ:同じだよ。てめぇはいつも楽で良いねぇ未亜たん。プロレス作ってんのは誰か分かる?なんか勘違いしてねぇか?おらおら。
未亜:は、は、はっぴいえんどの話をしませう。(タジタジ。。。)
イコ:よしよし。でね、なんかさ、いよいよ日本語ロックって「はっぴいえんどから始まった」って事になりそーぢゃない?
未亜:えっ?だって、その通りでしょ。
イコ:それぢゃ「片瀬那奈のアルバムを聴いて新曲だと思って居る」のと、同じぢゃん。
未亜:わけわかんないよ。
イコ:つまりね、突然変異して、はっぴいえんどが生まれたわけでは無いのよ。
未亜:でも明らかに、それ以前の「GS」とは違うと思うよ。
イコ:いや、「はっぴいえんど」も、方法は「グループ・サウンズ」だよ。もっと云えば「ヒッパレ」。九ちゃんやミコちゃんと、何ら、変わらない。(断言)
未亜:どーゆーこと?
イコ:「はっぴいえんど」は、洋楽に日本語を乗せたのよ。でもそれは、彼等が最初ではないの。ただ彼等が元にした洋楽が、それまでとは別だったのよ。只それだけなのよ。
未亜:「はっぴいえんど」の「元ネタ」なんて、あるの?
イコ:当然在るよ。てか有名だけどね。だって大瀧さんや細野さんだよ。ネタが無いわけないでしょ。
未亜:まぁ解散後は、それぞれ分かりやすいよね。
イコ:本人たちも「バッファロー・スプリングフィールド」の影響って話はして居るよね。あとは「モビー・グレープ」ね。はっきり云って、音は完全に真似だよ。特に「モビー・グレープ」は細野さんが好きだったんだろうね、まるっきり同じってのまで在る罠。ソロになってからの名曲「恋は桃色」なんかそうだね。ありゃ、替え歌だよ。
未亜:あー夢を壊さないでぇ。あの名曲が「ショートケーキ(ひと口でパクリ!)」なのぉ?嘘だっ!ボキは信じないぞっ。
イコ:誰も「盗作」なんて「サミシイ云い方」はしてないでしょ。「はっぴいえんど」にも、お手本が在ったって事よ。何もない処から突然何かが生まれるなんて、在り得ないの。彼の「ザ・ビートルズ」だって、過去の遺産の上に成り立ったんだからさ。
未亜:うーむ。でもショックだなぁ。(白々しく虚空を見て)「はっぴいえんど」って完璧にオリジナルかと、ずっと思って居たよ。。。
イコ:未亜たん、何を「オボコ娘」みたいな事をぬかしてんぢゃワレ。おまいが知らないわけないだろーが。今聴いて居るMDを編集したのは誰だよ。
未亜:えっ?あー此れはね、「はっぴいえんど」の箱を買った若い人たちをビックリさせたくてさ。だってね、やっぱ此れは聴くべきでしょ。
イコ:おせっかいだな。いいぢゃん。おまいこそ夢を壊すなよ。「はっぴいえんど」こそが「日本語ロックの源」なんだよ、で良いべさ。プゲラ
未亜:メムバアがみんな公言して居るんだから、別に良いでしょ。それにさ、誰も聴かないよね。影響受けたって話は知って居てもさ。本やネットでの「知識」だけなのよ。聴いてないんだもん。「エルヴィス」や「ザ・ビートルズ」すら聴いてないわけよ。お話にならないじゃん。「いろは」も知らない輩と、洋楽の話なんか出来ますかぁ?だったら、「コアな那奈ヲタ」と「アイドル談義」した方が、よっぽど健全だよ。最近、那奈ちゃんのライヴとかイベントとかで「公式BBS」常連と仲間みたいになっちゃったんだけどさ、何かすぎょいんだよ。姐御の「あっち」での活動を知ってる椰子とか居るんでつよ。特に、最初に声かけた奴が、何だか分んないんだけど「徒者じゃないっ!」って輩なのよ。「もう、僕は達観してますから」みたいなさ、「那奈ヲタ」の達人みたいな、、、
イコ:(全く話を聴いて無くて)ま、いいんぢゃないの?「はっぴいえんど」が、今でも聴かれて居る事自体が「不思議」なんだもん。「ザ・ビートルズ」も、そう。それが何処から始まったなんてさ、もう、どーでもいいんだよ。ゲラゲラ
未亜:随分と、投げやりだね。(しょぼーん)
イコ:自分でみつけなきゃ「意味ない」からね。
未亜:「はっぴいえんど」も、自分でみつけたんだもんね。
イコ:あたしは、説明出来るよ。何で「はっぴいえんど」が、あの音を奏でたのかってさ。でも、そんなの後付けよ。でもでも、その「後付けを探すのが楽しい」のよ。
未亜:後ろ向きだもんね、姐御は。リイシューしか買わない人だからね。
イコ:クダラナイ最近の音よりも、マスターピースだろ?時代に消費されず残る音が良いの。
未亜:つまり、片瀬那奈ちゃんは「素敵な仕事」をまたしても成し遂げたって事だね。
イコ:その「落ち」は、飽きた。
未亜:「落ち」ぢゃないだろ?那奈ちゃんに謝れっ!!
イコ:「アーン、コジーマサン、ゴメナサイ」
未亜:あれ?姐御も「那奈ヲタ」なの?
イコ:ただのサービスよ。
初出:「hilite」 (TEXT:姫川未亜 、ReMix:小島藺子)