未亜:あーいっ!最近さぁ、巷ぢゃ「未亜化」とか在るらしいよ。みけにゃんこ♪みけにゃんこ♪
イコ:未亜化ぁ?はぁー、あたしは一生御免だね。
未亜:白黒つけちゃうよぉーっ!もう、いい気になりまくりですよ。モテモテ未亜たん、どぇーす!!
イコ:はいはい。分かりますた、つーことで今回の対談は終了。
未亜:えっ?!
イコ:おまいはアノコと勝手に新しい企画を進めてるらしいぢゃない?ま、あたしもあたしで好きにやるからさ。コンビ解消。
未亜:いや、別に姐御をはずす気なんか無いよぉ。あっちはあっちでやるからさぁ。
イコ:知らん。とにかく未亜との対談は飽きた罠。
[緊急新企画]
『イコさま、大いに語る』
みんな、お元気かしら?あたしはね、今サイケな音楽を聴いて居るの。えっ?サイケって分からないの?んーとね、ラガーって感じかな。はぁ?もっと分からなくなっちゃったのぉ?困ったわね。だったらね、シタールと云う楽器は知って居るかしら?林檎ちゃんも使って居たから分かるよね。印度の絃楽器でつ、あら厭だ「でつ」だなんてハシタナイ言葉を使ってしまったわ。もぉ、ダメだぞっ!イコ。
えっとねホントは「サイケ」って「サイケデリック」の略なの。1967年頃に流行った音楽なの。そう!そこの君、知って居る罠。あら失礼、また汚い言葉を思わず口にしてしまいますた。あ、肝臓が痒い!!
未亜:病院に逝けよ。なにわけわかんない展開に持ってくんだ?
イコ:途中で茶々入れないでよっ!前振りしてたのに、いけずぅ。て妻夫木、是を聴け。
未亜:そりゃ優香だろ?ベタだなぁ、つまりインド楽器使って居るのがサイケなんですかぁ?あら、何これ。
イコ:おまいはトラフィックも知らないのかぁ?
未亜:ぷんぷん!知ってるよ。でも相変わらず姐御は古い音が好きですね、プ。
イコ:あたしさぁ、前からそれ頭に来てたんだよ。この際はっきり云うぞ。何だよ新しいとか古いとか。そんなもん音楽に関係ないだろ?何が新しいんだよ?えっ、云ってみろよ、おらおら。
未亜:ど、ど、どーしたの、姐御。酔っぱらってんの?怖いよ、目がすわってる。
イコ:うるへぇーっ!あたしの新企画なんだぞぉ、続きをやらせろぉーっ!!
[緊急新企画]
『イコさま、大いに語るのつづき』
サイケと云ったらシタールみたいな感じは在るよね。みんなはあの楽器をビートルズが最初に使ったと思って居るかしら?そんな事は無いわよね、元々インドの楽器だもの。でもね、それをみんなに紹介したのはやっぱりビートルズなの。確かにキンクスやヤードバーズも早くから使って居たし、ストーンズのブライアンが「黒くぬれ」で弾いて居たのも印象に残るわね。今聴いてるトラフィックだって使って居るもんね、そう、ドノバンとかね、みんな効果的に取り入れたよね。最近は林檎ちゃんのカルキとか、UAがゲスト参加あららわやや(嘘)とか、あのビヨーーん♪って音がサイケっぽいのかしらね。でね、あたしはあの音を聴くとビートルズを想起するのよ。
でね、つまりシタールをビートルズに取り入れた人は誰か?ってこと。ラガーを始めたのは誰かしら?ジョージだよね。うん、歴史的事実だもんね。林檎ちゃんの「リンゴカタログ」でも聴けるあのシタールのフレーズは、ジョージがオリジナルだからね。
前置きが永すぎたかな。先日、ジョージ・ハリスンの箱が発売されたのよ。是は今まで手に入り難かったダークホース・レーベルでの彼の作品を集めたモノ。新しいファンはなかなか聴けなくて、まさに待望の作品なんでしょうね。でも、どうして今まで聴けなかったのかな?
ジョージはビートルズ時代、天才ふたりの陰に隠れて目立たなかったよね。でも成長して後期には名曲を残せたの。だけど彼はもっと沢山良い曲を書き貯めて居たから、ソロになっていきなり三枚組のアルバムを出しちゃったりしてね。もう大活躍して居たのよ。まぁ、その後どーなったかは前にも話したからね。もう一度繰り返すけどさ、簡単に云うとビートルズ時代アルバムに彼の曲は多くて三曲だったのね。つまり、そのペースの人なんです。
でもそのペースで良いんだよ。彼も解散直後は解放感から舞い上がってしまったけど、そしてそれは成功したけど、本来のジョージはアルバムに三曲ペースなんだな。
ジョージがじっくりと自分の音楽を作れたのは、アップルを離れて立ち上げたダークホース時代だと思うよ。そんな珠玉の作品がついにリマスターされて再発されたのは、素直に嬉しい。残念ながら日本盤はバラ売りのみで、しかもCDでは無い!らしい。あたしはUS盤の箱を購入したのだけど、素晴らしい内容のDVD(日本語字幕も出る)も付いて居て何故日本盤が出ないのか理解に苦しむね。てか、つまらん解説入れて企画外製品の上、価格も高い日本盤はハナから買う気ないんだけどさ。
勿論、ジョージのアルバムは全て持って居るけど音もジャケも違うんだから買う罠。DVDだけの為に買っても良いと思って居たけど、結果オーライ。てか、あたしが買ったんだよ、おまいらジョージを聴いた事もないんだったら買え。箱は某処なら壱万円チョットで買えるらしいぢゃないか。あたしは早く欲しくて2月21日に約壱万五千円で買ってるんだぞ。
さぁ買え!明日買え!!今買え!!!
未亜:気が済んだ?てか、あんたはジョージの広報かぁ?!
イコ:片瀬那奈の広報くんに云われたくない罠。ケラケラ。
未亜:那奈たむの悪口はヤメテよね、あ、食道が気持ちいい!
イコ:病院に逝けよ。て妻夫木、そのギャグわかる人って居るのかよ?
未亜:居るよきっと、信じれば。
イコ:信じればぁ?なんぢゃそりゃ。
未亜:結局今回も姐御に付き合ってもらっちゃったね。御免ね、でも次回こそは新企画をやるからさ。
イコ:いいよいいよ。なんなら質問攻めもあたしが担当しようか?
未亜:やる前からネタばれかよっ!!
初出「hilite」 ( TEXT:姫川未亜 、Remaster:小島藺子)