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2002年09月26日

「NAVI」2002年11月号

ボンゾの歴史


発行/二玄社

カラー4ページ(P92〜P95)

「CAR LIFE WITH DOGS」 犬好き、クルマ好きに贈る小特集

 写真=萩島 稔
 スタイリング=横溝幸代
 ヘア&メイクアップ=佐々木 篤(アルール)
 コーディネイト=武内慎司


( ushio )



(以下引用)

Katase Nana X Welsh Teria X Citroen DS 

 犬は笑う。
 笑うという行為は、動物の中でも人間だけが持ち得る感情表現だといわれる。しかし、犬を飼っている人たちは納得できないでしょう。犬嫌いの人にはただの犬バカ、親バカにしか映らないかもしれないが、自分も犬は笑うと思っているひとりである。鼻にしわを寄せる。目尻を下げる、口を半開きにして牙を少しだけ見せる・・・・・・。百歩譲って笑わないとしても、"喜びを露にする"ぐらいのニュアンスはあるのではなかろうか。犬との生活のなかでこういう表情に出くわすのは、飼い主にとって至福の喜びであり、癒される瞬間になるのである。
 「犬との付き合いはドライかもしれません。どちらかといえば、親子、母と娘といったとこかな。しかも思春期の娘と親って感じですかね。ある程度距離感をもってます。犬に癒されるというよりは、こっちが癒してるというほうが正しいかな(笑)」
 と、片瀬さんは言った。彼女が飼っているのは、「マロン」と名付けられたチワワ。気が強く、とても賑やかで、いつもかまってほしいというタイプの犬なのだとか。実際、チワワはその見た目とは相反して、けっこう手がかかるそうだ。
 そうした彼女も、「OKです」という声がカメラマンから掛かると、その手はすかさずメローに伸びていた。今回の撮影では残念ながら片瀬さんが飼うマロンではなくて、「ドッグマン」というショップの犬「メロー」(ウェルシュ・テリア)に出演してもらった。撮影中の彼女には、犬とのツーショットにありがちなニコパチの表情はなく、どちらかといえばクールだった。でも、ひとたび撮影が終わると目を細め、メローとコミュニケーションをとるという犬好きぶりを発揮していた。「距離を取る」と言ってはいたが、家でのマロンをかわいがる様子は容易に想像できる。
 「よくタクシーに乗せるんですが、乗せると普段やんちゃなマロンがおとなしくなるんですよ。窓を開けてやると、外の匂いが嬉しいのか、喜ぶんです。そんな姿を見てるので、クルマを持ったらいろんなところに連れてってあげたいと思ってます」
 彼女は撮影用に用意した本誌でもお馴染みのシトロエンDSに乗り込むと、シートのつくりを確かめたり、何度もアームレストに手を置いたりしていた。
 「このクルマって現代にはない気遣い、昔ならではの気遣いを感じます。人が作ったんだなという温もりが感じられて、落ち着くクルマですね」
 と、つぶやいていた。そんな彼女にどんなクルマに乗りたいですかと尋ねたところ、
 「都内で乗るから小道を走れて、小回りがきくクルマ。大きなクルマだと何かと不便でしょ。だったら自転車でいいやってことになりますから」
 と、答えた後「こういうDSのような古いクルマった、燃費はどうなんですか」と、今度は逆に質問された。彼女のクルマ選びの選択肢のひとつに「エコロジー」なる項目があるのだ。
 「先日、トヨタと日産がハイブリッド車で協力することになりましたよね。これで日産の地球にやさしくなる速度がグンと速まったと思うんです。なんか久しぶりにいいニュースを聞いたなって感じでした」
 失礼な話ではあるが、タレントの、しかも若い女性からこうしたコメントが出てくるとは思っていなかった。いい意味で一風変わった女優、そしてクルマ好きである。そんなこんなで少し打ち解けて、ざっくばらんにインタビューを続けていると片瀬さんが、
 「ホントのホントはBMWのZ3が好きなんです。クルマをかっこいいなと思ったのはZ3を見てからで。2シーターが好きなのかなあ・・・・・・ああいうのが似合う女の人になりたいなとも思います」
 Z3、犬、片瀬那奈・・・・・・ちょっと絵になりすぎじゃあないですか?しかも、片瀬さんは似合うようになりたいと謙遜していたけれど、今でも十分似合うし。Z3のようなクルマに乗ることになったら、そりゃあ楽しいでしょ。そして、マロンが喜ぶはずで、そうすると助手席には"笑ってる犬"が存在することになりやしませんか。そう、きっと犬は笑う。

(文=本誌・谷山武士)



posted by 栗 at 00:07| MAGAZINE | 更新情報をチェックする